注文住宅とは?7つのメリット・デメリット、建売住宅との違いを解説!

戸建ての購入には注文住宅と建売住宅の2つがあるのはご存知の方も多いと思います。

注文住宅は自分の理想の通りの家を建てることができるため、魅力的ですよね。

今回は注文住宅のメリット・デメリットを建売住宅と比較しつつ解説していきます!

今は戸建ての購入を考えていないという方にも、いつか購入を検討する時に役立つような知識をまとめていますので是非参考にしてみてください!

注文住宅とは?建売とどっちが多い?

注文住宅とは自分で間取りや設備、外観を決めることができる物件のことです。

一般的にはハウスメーカーや建築士などが設計を担当し、工事は施工会社と建築工事請負契約を結んで進めます。

ちなみに建売住宅とは定義的には不動産会社と売買契約を結んで購入する土地付き建物を指します。

また、注文住宅には土地ありとなしのパターンがあり、それぞれ費用は以下のようになっています。

注文住宅の平均費用

土地の購入を含めた場合:4,606万円
土地の購入を含めない場合:3,055万円

(データ引用元:国土交通省「令和2年度 住宅市場動向調査」より)

また、注文住宅のオーダー方法には「フルオーダー方式」「セミオーダー形式」「企画住宅」の3パターンがあります。

簡単にそれぞれ紹介します。

注文住宅の種類

・フルオーダー方式...完全注文設計の注文住宅。自分たちで設備・外観・間取りなど全て決める一番自由度の高い方法。

・セミオーダー方式...ある程度のパターンの中から組み合わせて決定する方式。フルオーダー方式より安価で期間も短い。全て決めるのは大変そうだけどある程度こだわりたい方におすすめ

・企画住宅...セミオーダー方式よりも厳選された選択肢の中から選択する方式。間取り・仕様設備・価格が決まっている。一番自由度は低いが最も安価で依頼が可能。建売は嫌だけど大きなこだわりがあるわけではない、という方におすすめ。

注文住宅というと、全て自分たちで決めるフルオーダー方式をイメージされる方が多いですが、実際はセミオーダー形式の場合も多いです。

フルオーダー形式は購入する側の負担も大きいですし、価格ももちろん高めです。また、期間も長いです。

今はセミオーダー方式や企画住宅でもクオリティーの高い注文住宅は多いので、こういった方式を利用すると比較的手軽に注文住宅を建てることができます。

注文住宅のメリット3つ

自由度の高い理想の家を建てられる

最大のメリットはやはりこれに尽きるでしょう。

また、先ほど紹介したように完全な自由はどうオーダーしたら良いか分からないけど、しっかりこだわりたいという方向けにセミオーダー方式や企画住宅などがあるのも良いですね。

ちなみに注文住宅は莫大な費用がかかってしまうと思われがちですが、ローコスト住宅と呼ばれる1,000万円〜2,000万円で建てることができるものもあります。

素材のコストを抑えたり、縦長の家にしたり、軒なしのキュービック型の家にするなど、こだわりがない部分のコストを抑えることで実現できます。

詳しい相場や価格、実例に関してはこちらの記事でもまとめています。

工事の過程を確認できる

既に完成済みの建売だと工事段階から立ち会ったりすることはできませんが、注文住宅の場合は基礎工事から確認することができます。

そのため、現場にも緊張感が生まれ、手抜き工事などのリスクを軽減することができます。

ダイヤモンド・オンラインでも「新築戸建ては「8割が欠陥住宅」」という記事が掲載されていたりと、建売に関するイメージは必ずしも良いものとは限りません。

もちろん丁寧に施工してくれる業者もいますが、不安という方は立ち会いができる注文住宅をおすすめします。

とはいえ、建売でも工事過程を撮影したものを見せてくれるケースもあるようです。

不要な部分はコストカットできる

建売で平均的な価格の戸建てを購入しようと思うと、不要だと思う箇所にも標準的な設備が搭載されていることが多いです。

そのため、一般的には人気のあるような設備でも、自分には要らないと思うもののコストは下げて、こだわりたい箇所によりコストをかけることが可能です。

注文住宅のデメリット4つ

土地代と建設工事費以外にも費用がかかる

注文住宅の費用は以下のように構成されています。

注文住宅は、土地代や建設工事費の他に設計料や付帯工事費などがかかります。

例えば土地代を含まず3,000万円で注文住宅を建てる場合、本体工事費の目安は約2,250万円と言われています。

70%以上は本体工事費になる計算ですが、反対にそれ以外の費用が土地代を除いても3割程度含まれているということになります。

入居までの期間が長くなる

注文住宅の場合、入居までの期間に1年〜1年半かかると言われています。

購入までの流れは大まかに以下の通りです。

6〜7ヶ月約3ヶ月4〜6ヶ月
土地購入
住宅ローンを決める
建築請負契約を結ぶ
プランナーや設計士とアイデアを練る
施工〜引き渡し

建売住宅の場合は大体3ヶ月〜1年と言われています。

また、この期間は「家を買おう」と思い立ってからの期間になるので、契約から入居までは約3ヶ月です。

そして設計士やハウスメーカー、そして施工会社を探したり打ち合わせする手間がないので購入側の負担も当然小さいです。

資金計画を立てるのが大変

注文住宅を購入する際には「つなぎ融資」や「土地先行融資」と呼ばれるローンを利用します。

これは、住宅ローンが基本的に建物が完成してからではないと利用できないにも関わらず工事の着工金や中間金は先に払わなければならないためです。

また、これらのローンの手続きは住宅ローンより面倒なケースが多く、金利も高いです。

自己資金は20%〜30%が一般的と言われているので、4,000万円で予算を考えている場合は1,000万円程度の自己資金があると良い計算になります。

その上で、先ほども紹介したように注文住宅は、土地代や建設工事費の他に設計料や付帯工事費などがかかります。

土地と建物の価格だけを考えれば良い建売住宅と違って、かかる費用の種類も多いので資金計画を立てるのが複雑と言えます。

資産価値が残りにくい

一般的に注文住宅より建売住宅の方が売却しやすいと言われています。

特にこだわった家を建ててしまうと、万人受けしやすく造られた建売よりは売れにくいのは想像つきやすいかと思います。

また、日本の住宅は20年で資産価値がほぼゼロになると言われています。

これは木造住宅における税法上の耐用年数が22年と定められているからです。

そのため、建物の資産価値がほぼなくなると考えると高い工事費用がかかる注文住宅の方が資産価値を残しにくくなります。

反対に言えば、20年後にはほぼ土地代だけが残ると考えると値崩れしない立地の建売を購入するのが一番安全です。

注文住宅の事例は?いくらでどんな家が建つ?

1,000万円台の注文住宅

1,000万円台の注文住宅はローコスト住宅と呼ばれます。

一般住宅が坪単価50〜60万円なのに対し、ローコスト住宅は約30万円〜50万円と言われています。

こちらが品川区に1,000万円台で注文住宅を建てた事例です。

土地代を抑えるために3階建のような構造になるケースが多いですが、シンプルでスタイリッシュな印象を与える家を建てることは可能です。

建築費合計:1679万円
東京都品川区
引用元:https://www.freedom.co.jp/architects/case

2,000万円台の注文住宅

30坪の家で坪単価50万円の家を建てようと思うと単純計算で総額1,500万円ですが、諸費用がかかるので大体2,000万円くらいになるケースが多いです。

そのため、2,000万円台となるともう少し大きさにもゆとりがある家を建てることができます。

実際の事例としては以下の通りです。

建築費合計:2,000万円台
東京都東村山市
引用元:https://www.freedom.co.jp/architects/case

都心から少し離れ、軒なしのキュービック型の家にするなどでコストを抑えれば、ある程度の広さを確保した家を建てることも可能でしょう。

3,000万円台の注文住宅

3,000万円の注文住宅を建てる場合、本体工事費の目安は約2,250万円です。

日本の平均的な一戸建ての床面積が38坪なので、平均的な広さの家を建てようと思うと坪単価は59.2万円になります。

先ほども少し触れましたが、一般的な住宅の坪単価が50万円〜60万円なので3,000万円が予算の場合は至って平均的なグレードの注文住宅を実現できると言えます。

建築費合計:3,000万円台
愛知県安城市
引用元:https://www.freedom.co.jp/architects/case

これは愛知県の実例ですが、場所によってはこのような平家で高級感のある注文住宅を建てることも可能です。

4,000万円台の注文住宅

4,000万円台という予算は平均よりも少し高めの予算です。

4,000万円台であればローコスト住宅と異なり複雑な形状の住宅にも対応できたり、材料や設備にも少しグレードアップする余地が生まれるため、希望通りの住宅に近づけられる可能性が高いです。

建築費合計:4,000万円台
大阪府堺市南区
引用元:https://www.freedom.co.jp/architects/case

注文住宅を建てるならまずは計画を立てることが大事

注文住宅は自分だけの家ができるとても夢のある住宅ですが、手続きで大変な部分だったりきちんとした資金計画を建てることが重要です。

購入を決める場合は、ライフプランを立てた上で生活に余裕のある予算を決めて、その予算を絶対にオーバーしないように綿密に相談しながらプランを立てるようにしましょう。

プランの立て方が分からない場合はLIFUL HOME'Sなどの相談窓口でハウジングアドバイザーによる無料相談も実施しているのでそういったサービスも活用してみることもおすすめです。

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